始まりはHTML言語でした。HTMLはちょっと醜いものですが、おおかた良いものととらえられ、HTMLの存在のおかげで、わずかのスキルがありさえすれば、良いコンテンツとそのコンテンツを魅力的に紹介できるウェブサイトを誰もが作れるようになりました。いくつかの<A HREF>リンクを挿入するだけで、ウェブサイトを包括的に編成する事ができたからです。
しかし問題は、ウェブサイトをつくることが、どうしようもないくらい退屈なこと。ページの骨組みやテンプレートを、特定のサイトのコンテンツにあわせてカスタマイズしたり、新しいページが出来た事を確実に知らせるために、サイトに存在するメニューアイテムをあちこち更新したり、今や必需品となった「サイトマップ」といった機能を維持したり、と、こんにちに至るまで、ウェブサイトを作成する作業には、まだまだかなり退屈な作業が含まれます。
そのため、「FrontPage」などの自分でレファレンスができる、ウェブベースのページエディター(ホームページビルダーなど)に始まり、 ウェブコンテンツを管理する、より強力で高価な商業的ソリューションである、「Dreamweaver 」や「GoLive」などといったものが進化して行きました。こうしてホームページ作成の現場で、より洗練されたツールが出現してきたことは、何ら驚くことではありません。
こうした洗練されたページエディタを使えば、もちろん人々を引きつける美しいサイトを作ることができます。しかし、それでも初心者や、技術的なことが苦手な人々にとって、こうしたツールを使いこなしてサイトの内容を維持したり、新たなコンテンツを付け足すことは、ちょっと難しいでしょう。こうした洗練されたツールを使っているにもかかわらず、多くのウェブサイトはいまだ活気のない創造物で、ウェブサイトのことをデジタル・パンフレットだと思っている企業も多く存在しているのが事実なのです。もちろん、自分の企業のサイトはフラッシュのナビゲーションシステムがあって洗練されているし、ディスカッション掲示板や、コミュニティー参加型の要素といったフィーチャーもある、という方もいるかもしれません。でも、多くの伝統的なウェブサイトは、1ヶ月に1回や2回以上も更新されていないのが現状と言われます。
その一方で、ブログの世界では何が起きているか
ウェブテクノロジーとツールの発展と平行するように、不特定多数の人々とインターラクティブにコミュニケーションできるという能力が、人気を集めだしました。もっとも広く知られている例が、いまやおそまつな作りともいえる、「ゲストブック」機能(コメント書きこみ機能)でしょう。グーグル検索すればこうしたコメントが書き込めるサイトはごまんと見つかりますが、これはさらなる洗練されたオンラインディスカッションシステムへの足がかりにすぎません。次なるステップは、掲示板システムとしても知られている、フォーラム(掲示板)といえます。
一方で、あなたがもし頭のいい開発者なら、コメント書き込み機能のあるウェブページエディターを使えば、ウェブページに新しいコンテンツを付け加えられるので、テクノロジーに詳しくないユーザーでも使いこなせる、という事に気がつくかもしれません。
理論上では、コメント機能の記述は、新しい記事が作られた時間をスタンプのように記録し、最も新しい記事から順に記して行くという、オンライン上の日記機能として最初に使われはじめました。ウェブ上で更新の記録を残すためのものとして、ユーザーたちの間でウェブログが注目を集めだし、以後、あっという間に成長していったのです。
ウェブログがより人気になるにつれて、ブログを作るためのツールは、ある意味で無謀なまでのペースで進化していきました。ブログサイトでは、 新しい記事が、 より新しい記事に取って代わるまでの間、 独立したウェブページであるかのように、またそのサイトのメインページであるかのように存在することになりました。これは、ウェブログのツールが、誰も気がつかないうちに、ただの日記から真のコンテンツマネージメントシステム(CMS)に変化を遂げたという意味で、重要な進化と言えるでしょう。
現在のジェネレーションのウェブログ・ツールに話を早送りすると、そうしたツール(WordpressなどのCMS)は、いまやかなり大きくて複雑なウェブサイトの管理さえ行える、実にパワフルなものに成長を遂げました。
さらに、こうしたブログツールはかなり柔軟な機能を持っていることも特徴です。サイトがWordpressなどのブログツールで構築されていても、Dreamweaverやその同族ソフトの機能を使ってページテンプレートを作成したり、サイト上のデータを通常のウェブサイトの慣習に従った方法で、表現することが可能です。さらに、これまでのスタンダードなアプローチ方法をとらずに、ブログのツールを使って、 伝統的なウェブサイトのようなサイト管理 をすることも可能なのです。(詳しくは次章で)
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